「運送を貸切で頼みたい」「チャーター便を手配したい」——どちらの言葉で調べていても、探しているものはたいてい同じです。他社の荷物と一緒にされず、こちらの都合で走ってくれる車が1台ほしい、ということです。
福井県で1t車専門の運送会社をしている宮木商事です。この記事では、貸切便が何を貸し切っているのか、混載便とどこで使い分けるのか、そして1台あたりいくらかかるのかを、実際の料金表とあわせて整理します。
結論:貸切便とチャーター便は、同じ運び方の別の呼び方です
先に答えを書きます。貸切便とチャーター便は同じものです。車1台を1荷主のためだけに使い切る運び方を指し、「貸切便」は日本語の言い方、「チャーター便」は同じ意味を英語由来で言い換えたものです。見積書に「貸切」と書く会社もあれば「チャーター」と書く会社もありますが、中身は変わりません。
対になるのが混載便です。1台に複数の荷主の荷物を積み合わせ、拠点で積み替えながら運びます。宅配便や路線便がこれにあたります。運賃は安いかわりに、他社の荷物の都合がそのままこちらの荷物の都合になります。
貸切便で借りているのは、荷台ではなく「車と時間」
貸切便を「トラックの荷台を借りるもの」と捉えると、量が少ないから頼めない、という結論になりがちです。しかし実際に借りているのは荷台の容積ではなく、その車とドライバーの時間そのものです。だから次のことができます。
- 積替えが一度も発生しない——積んだ場所から降ろす場所まで、同じ車・同じ人が運びます。荷物に触れる回数が減るぶん、破損や紛失のリスクが構造的に下がります
- 時間をこちらで決められる——8:30必着のようなピンポイントの指定や、夜間・早朝の出発を組めます
- 荷姿の制約がゆるい——長尺物、異形の荷物、デリケートな精密品など、混載の規約では断られるものも積めます
- 寄り道を組める——2か所で積んで3か所で降ろす、といった動き方ができます
裏を返すと、荷物が少なくても1台分の料金がかかります。ここが貸切便の唯一にして最大の弱点です。ですから「貸切にすべきかどうか」は、荷物の量ではなく条件で決めることになります。
貸切にすべき荷物と、混載で足りる荷物
次のどれかに当てはまるなら、貸切便を検討する価値があります。
- 到着時刻が決まっていて、遅れると現場や生産ラインが止まる
- 今日中・明日の朝イチ、という時間軸で動いている
- 長さ・形・重心の都合で、混載に載せてもらえない
- 振動や積み重ねを避けたい精密品・デリケートな荷物
- 納品先での降ろし方や置き場所に細かい指定がある
- 個数が多く、個口単位で払うと1台分の運賃を超えてしまう
逆に、到着が数日ずれても困らない、そして荷姿がふつうの段ボールで数も少ない——この2つが揃うなら、混載のほうが安く済みます。弊社にご相談いただいた場合でも、混載で足りる内容であればその旨を正直にお伝えしています。
割高に見える貸切便をそれでも選ぶ理由については、チャーター便のメリットとは?でも具体例を挙げています。
1t車の貸切は、どこまでの荷物が対象か
弊社が保有しているのは1t車(ハイエース・キャラバン等)5台です。積載量は1tまでで、それを超える荷物はお受けできません。ここは先にお伝えしておきます。
そのうえで、1t車の貸切が向くのは次のような場面です。
- 2tロング車や4t車を仕立てるほどの量ではないが、混載には出せない荷物
- 大型車が入りづらい住宅街・商業施設・工事中の現場への搬入
- パレット1〜2枚、あるいは段ボール数十箱といった規模
- 事務所の移転など、引っ越し業者を呼ぶほどではない量の移動
行き先は福井県内や北陸に限りません。離島を含む全国へのチャーター便に対応しています。受付は24時間365日で、夜間の出発や早朝着の手配もご相談いただけます。
貸切便の費用の目安
弊社の運賃は距離制と時間制の2本立てです。実際の金額の目安を挙げます(いずれも税別)。
| 内容 | 目安 |
|---|---|
| 福井 → 大阪 チャーター便 | 4〜5万円 |
| 福井 → 福岡 チャーター便 | 12〜14万円 |
| 距離制(〜50km) | 15,000円 |
| 距離制(〜500km) | 72,000円 |
| 時間制(4時間) | 25,000円 |
| 時間制(8時間) | 35,000円 |
- すべて税別です。待機や付帯作業が発生する場合、お客様のご指示で高速道路を使用する場合は別途申し受けます。
- 1か所から1か所へまっすぐ運ぶなら距離制、1日に何件も回るなら時間制が合います。どちらで見るかは条件をお聞きして判断します。
- 距離制・時間制の全区分はサービス案内に公開しています。
補償は対人対物保険が無制限、貨物保険は1,000万円まで。安全性優良事業所(Gマーク)の認定も受けています。1台を任せていただく以上、走らせる側の裏付けは公開しておくべきだと考えています。
貸切便を頼むときに伝えること
手配はお電話1本で済みます。次の6つが分かれば、その場でお見積りを回答します。
- 積む場所と、降ろす場所
- 荷姿(段ボール、パレット、建材、反物など)と、その数
- いちばん長いものの寸法と、全体のおおよその重量
- 希望の集荷時刻と、納品の指定時刻
- 養生が必要かどうか
- 積み下ろしを誰がするか(フォークリフトの有無など)
すべて確定していなくても構いません。分かる範囲でお聞かせいただければ、こちらから足りない点をお尋ねしながら詰めていきます。依頼から納品・請求までの全体像はご利用の流れにまとめています。
よくあるご質問
貸切便とチャーター便は、違うものですか?
同じものです。車1台を1荷主で使い切る運び方を、日本語で言えば貸切便、英語由来で言えばチャーター便になります。会社によって見積書の表記が違うだけで、サービスの中身は変わりません。
荷物が少なくても貸切で頼めますか?
頼めます。段ボール1箱でもお受けします。ただし料金は1台分かかりますので、時間指定や荷姿など「貸切でなければならない理由」があるかどうかで判断されるのが現実的です。理由がなさそうなときは、その旨をお伝えします。
今日中や明日の朝でも手配できますか?
受付は24時間365日です。空車の状況によりますが、当日・翌朝のご依頼も承っています。急ぎの場合はフォームより先にお電話をいただくほうが確実です。
高速道路代や待機料は運賃に含まれますか?
お客様のご指示で高速道路を使用する場合と、現場での待機や付帯作業が発生する場合は別途申し受けます。お見積りの時点でどこまでが含まれているかをお伝えしますので、後から想定外の請求が出ることはありません。
貸切にすべきかどうかから、ご相談ください
貸切便は、条件が合えばこれ以上ないほど確実な運び方で、合わなければ単に割高な運び方です。その分かれ目は荷物ごとに違います。積地・卸地・荷姿・希望時刻をお聞かせいただければ、貸切にすべきかどうかも含めて、その場でお答えします。
お電話が難しい場合はお問い合わせフォームからどうぞ。24時間受け付けており、内容を確認のうえ担当の宮木より折り返しご連絡いたします。1t車のチャーター便・定期便・地場配送の内容はサービス案内にまとめています。
